Blog
2021年度アスファルト供給体制
昨年から道路用アスファルトに使用するストレートアスファルトが非常にタイトな状況になっています。
その理由は
ます国内でコロナ渦で石油製品(ジェット燃料など)の使用が減っていて製油所の稼働率が下がっている。石油製品は連産品で100精製してガソリン、ジェット燃料、暖房用オイルなどが一定の比率で出てくる。従ってアスファルトの製造量も稼働率が下がれば減ってくる。
さらにエネルギー供給高度化法で重い留分(重油、アスファルト)をさらに分解してジェット燃料などにするよう規制が課された。
海外の要因では
IMO規制と行って従来船用の燃料は硫黄分の規制が緩かったが、ここ数年厳しくなっており、本年に入って更に厳しくなった。そのため韓国など製品の輸出国は重い留分の分解装置を設置するなどアスファルトが出にくくなっている。
また韓国の輸出先中国の景気が良くなって需要が増えていることと、日本より単価が高いので中国に優先して輸出されている。
これも海外の要因でアメリカの大統領がバイデン氏になって環境問題に逆行するシェールガスやオイル採掘に使われるフラッキングという技術が制限される可能性がある。現在はアメリカは石油の輸出国であるがこれが規制されると、輸入国に転じて、世界の需要、原油価格に大きく影響する。
ということで国内の情勢だけでなく世界からも石油や石油製品であるアスファルトの動向が注目されます。